2010年2月25日木曜日

迷惑電話の断り方

 会社に長いこといると、どこからか名簿が出回るのであろう、土地売買やらマンション経営やら株式だのといった電話営業がかかってくる。これは仕事は全く関係なく、個人的なことなのだが、会社にかかってくるので、とても迷惑である。しかも、彼らは丁寧に断ったとしても、中々話をやめようとしない。こちらが言っていることなどお構いなしに話を続けようとしてくるのである。

 こういう電話は有無をいわさずきってしまうのが一番よい。私の経験からして、30秒以内に切ってしまうのがいい。

(1)正攻法な断り方

 相手の話を聞いていて、土地売買とかマンションとか具体的な内容に入ったら、相手が話をしていようがなんだろうが、構うことなく「まったく興味ありません」と答え、相手の返事を待つことなく受話器を切る。これが一番何のトラブルもない断り方だと思う。

(2)ちょっと心が痛む断り方

 (1)でも十分心が痛むと思うかもしれないが、この断り方はそうではなく、慣れないと自分に若干ダメージがある断り方である。
 相手がこちらの名前を確認してきたら「先日亡くなりました」と答えるのである。私はこの断り方を3回ほどやってみたことがあるが、何日かおきにかかってきていた電話がピタリとやむ。やんだからといっても、1年から数年経てばまたどこからか名簿が流れて・・・という繰り返しなのだけど、当面は電話はやむ。自分を死んだことにするので、縁起が悪いしちょっと気落ちしかねない。心の強い方にお薦めである。

 次によくないパターンを2つ紹介する。これは実際に会社で実行した人がいて、失敗したケースである。

(1)丁寧に話を聞いてしまう

 優しい人にありがち。とにかく丁寧にソフトに相手の話に受け答えをしてしまう。最終的に断ればいいではないか、と思っているのなら大間違い。長く話を聞けば聞くほど、この人はいつか落ちる、と思われるのである。つまり、そのときは電話を切れても、短い期間に何度もかかってくることになるのである。

(2)相手が聞くまでしつこくいいきかせる

 「迷惑なので、こちらには二度とかけてこないでください」という主旨の断りを、理路整然とそして毅然とした態度で、かつ若干怒り気味に、また諭すような感じもあり・・・という断り方。特徴的なことは、短時間ではなく、長時間にわたっていいきかせるところにある。本人は、相手に怯むことなく、また、途中で投げ出すことなく断った、と満足感があるかもしれない。しかし、これをやると相手が怒るのである。
 向こうからかけてきて勝手なことをいう、と思うかもしれない。でも、怒った相手は、営業妨害ともいえるようなことをしだす。電話を短時間に何度もかけてきたり、ものすごいクレーム電話をかけてきたり・・・である。
 会社の人で、そういう受け答えをしたために、1時間以上もしつこく電話をかけられている人がいた。

 個人情報保護法をかさに来て、「何で私のことを知っているんだ」とか問いただすのも時間の無駄でしかない。相手はなんだかんだと適当なことをいって、個人情報保護法違反ではないと言ってくる。こちらが何と言おうとも、その程度の問答集は用意しているのである。とにかく長く話すのは避けたい。丁寧に話そうが、きつい言い方をしようが、長時間はダメなのだ。

 最後に、絶対やってはいけないのが、余計な個人情報を相手に教えることである。これは、他の人が代理で電話に出たときにやってしまうことがある。相手にとっては、営業相手が誰であろうが関係ないのだ、「○○は今電話に出られません」といったら、標的をあなたに変えてくることがある。このときに、名前を聞かれたからといって答えてはならない。そのときの電話は切ったとしても、次からはあなた宛にかかってくることになる。名前を聞かれたときに教えるのを断り辛いのであれば、嘘の名前を言うのが一番いい。

 とにかく30秒以内にすっぱりと断ることである。こちらが話すセリフは「はい」と「まったく興味ありません」の二言でよい。最初の「はい」は、電話をとったときの確認の返事で、「まったく興味ありません」は、本題に対する返答である。

 周りの人に聞こえたら・・・とか、ビジネスマンとしてよくない・・・とかお上品なことを言っている場合ではない。カモにされるかされないか、なのだ。相手をすればそれだけ仕事の時間が削られるのだ。周りの人には、電話を切った後にフォローしておけばいいのである。

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