2010年2月13日土曜日

顧客との連絡用サービスを検討する!(3)囲いこみに使える掲示板とは

顧客の囲い込みに掲示板を利用するのであれば、仕様として最低限、以下の3点は必須である。
1.ログがすべて保存される
2.ユーザ登録しなければ利用できない
3.プログラム単体ではなく、サーバごとレンタルできる
以上の、1・2は、顧客を囲い込むときに必須の機能であり、3は、技術上必要な要件である。

1.ログがすべて保存される
ログの保存容量に制限がある場合、200件を超えたら古いものから削除される、といった仕様になる。
しかし、ログの蓄積こそが掲示板における財産なので、これが削除されるものに利用価値はない。
よって、過去ログがすべて保存されるものでなければならない。

2.ユーザ登録しなければ利用できない
会員制掲示板で最も多いのが、共通のIDとパスワードでログインさせるものである。
この場合、誰が書き込みしているかは、自己申告によるので、なりすましや匿名での書き込みが可能になる。成り済ましや匿名での書き込みが可能であれば、いい加減な内容や、宣伝、誹謗中傷を書き込むことが可能になってしまう。
また、IDとパスワードが漏れてしまえば、誰でも閲覧できることになってしまい、他社の親派に漏れてしまえば、囲い込みどころか、重要な情報が敵対する他社に知られてしまうことになる。
よって、一人一人個別のIDとパスワードを発行し、誰が書き込んでいるのかを、メンバー全員が把握できるようにすることで、参加者が発言に責任を持ち、かつ情報漏えいを最小限に食い止めることができるようになる。

なお、同様の理由で、利用者本人が自由に会員登録できる掲示板は使えない。会員登録は、あくまでホストであるこちらが認めた人のみ行えるようなものでなければならない。

3.プログラム単体ではなくサーバごとレンタルできる
掲示板サービスには、プログラムを自社サーバに設置するタイプと、掲示板を含めたサーバごとレンタルするサービスの2種類がある。
前者は、カスタマイズが自由にできるメリットがあるが、反面、文字化け対策がされていないなど、利用には技術的な知識を要する場合が多い。知識がなかったり、一々コードを解析するのが面倒であれば、サーバごとレンタルするサービスを利用する方がよい。